2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.04 (Fri)

【CNレビュー】歌と曲が紡ぐ新世界~想像せよ、創造せよ~

 『 Club Nights 』

 この音の響きから、皆さんはどのようなRemixを思い浮かべますか?

 私がレビューカット版で聴いたRemixは、企画の名に偽りのないものでした。

 Remixのイメージをショートストーリーにすればこんな感じでしょうか。


 一日が終わり、はるか上空を夜のビロードがすっかり覆いつくす頃。
 月は白く、煌々と輝いて。
 砕け散った氷のように鋭く瞬くのは、小さな星々。
 底冷えの寒さにコートの襟を合わせて歩きなれた道を足早に急ぐ。
 季節は、晩秋と初冬の狭間。
 秋というには物悲しさが足りなくて、冬というには厳しさがまだ足りない。
 点々と街を照らす営みの灯。
 天空の星たちにお構いなく、街のあちこちでともる地上の星たち。
 ふと、空を見上げてみる。
 地上の光のせいで夜が薄ばみ、そこにいるはずの星たちが空から消えかけていた。
 なんだか星たちがふてくされてそっぽを向いているかのようでもある。
 亀のように首を縮こませながらしばらく歩く。
 そろそろマフラーが必要だ。去年買ったやつはどこにしまっただろう。
 そんなことを考えていると、かすかに楽器の音色が聞こえてきた。
 今夜の目的地にやっと着いた。
 店の入口にともる灯を見つけて、寒さに凍えて緊張していた頬が自然と緩む。

 旨い酒、美味い歌と曲、上手い演奏。

 ここは、俺の行き付けの店。

 『 Club Nights 』

 夜を静かに、ゆったりと味わい楽しむための大人の隠れ家。


 はい、こんな感じ。
 「どんなRemixだよ」と苦笑いされること請け合いですが、そこはなんとかフィーリングで感じ取ってやってくださいナ。
 さてさて。
 レビューカット版を聴いた最初の印象は「ジャズっぽい…かな?」でした。
 とはいえ、私はズブの音楽素人なので今まで自分が聞いてきた狭い音楽領域のなかで無理矢理ジャンルに押し込めようとすればジャズが近そうと感じただけで、実際はジャズRemixじゃないのかもしれません。
 かもしれませんというか、たぶん違う。
 ジャズっぽいけどジャズじゃない。
 第一印象こそジャズでしたが、何度も聞いてるうちに、自分のジャズ像とは微妙にズレたRemixであるような気がしてきました。
 じゃあ、このRemixはどういう音楽ジャンルのRemixなのか?
 そう聞かれても音楽に疎い私には適切な言葉で答えられるはずもないわけでして。
 あえてRemix名をつけるなら…、やっぱり「ClubNights-Remix」なんだろうなぁと。
 「ClubNights」という音の響きとそこから連想するイメージ。
 レビューカット版はまさにそういうイメージにぴったりのRemixでした。
 さっきジャズっぽいけどジャズじゃないと言いましたが、その原因を考えてみると、ジャズと聞いて素人的にすぐ思いつく楽器であるサックスがバンドに加わっていないからなんですね。
 ClubNights-Remixならサックスも合うに違いないのに、なぜかサックスがハブられている。
 その理由は何なのだろう?
 主催者の企画Pのコメントを要約すると、

  ・構成イメージとして、ローズピアノ,ドラム,ベース(エレキ、ウッド)を基本にしている。
  ・その上で、ストリングス,パーカッション,シンセ,ハープ,ブラスが入れ代わる。
  ・サックスは実質ボーカルみたいなもの。
  ・上手く使うのが難しいのと、帯域が被るのでサックスを使うのを避けた。

 なるほどなーと思うと同時に、これは英断だと思いました。
 なまじClubNights-Remixの曲がいいだけに、サックスまで乗ってしまうとアイドルの歌声がなくても曲だけでステージが成立してしまうんですよね。下手をすると「歌いらねwwww」なんていうコメントを動画上でちらほら見かけることになりかねない。
 それじゃいかんわけです。本末転倒なことになっちゃうから。
 ClubNightsは、「アイドルの歌声」をしっかり使って「アイマス公式曲」を楽しむことを主眼とする企画です。
 なのに、「歌いらねwwww」じゃ企画の狙いの半分も達成できなくなってしまうわけです。
 バンドのボーカルたるサックスをあえて除き、アイドルの歌声を活かす曲づくりをする。
 こんなところからも企画Pの企画に対するこだわりと意識の高さを感じます。

★ ClubNights全体レビュー
 各曲の個別レビューに入る前に。
 ClubNights-Remixの全体的な感想からやってしまいたいと思います。

 Remix全体の雰囲気を喩えるなら、まず“BAR”のイメージが浮かびます。
 Clubといっても変に格式ばった肩肘の張るようなお店ではなく、来る者拒まずのラフな格好で気楽に立ち寄れるお店です。そして、この店のマスターは、お酒と同じくらい音楽が好きに違いない。
 そこそこ広い店内にはバンドがいつでも演奏できる程度のスペースが確保されていて、マスターのお眼鏡にかなったバンドマンたちが毎夜演奏をくりひろげ、歌手ものびのびと歌を披露している。
 ギャラは出ないけど、ハコ代も取らない。
 歌いたい者は歌い。演奏したいものは演奏し。飲みたい者は飲み。喋りたい者は喋る。
 店内のルールはたった一つ。
 「楽しむこと」。
 店に誇りを、仕事にこだわりを持つマスターが切り盛りするBAR「ClubNights」。
 そこに集るのは酒や歌だけではなく店の雰囲気も味わいたくてやってくるお客ばかり。
 ゆったりとしていて心地よく、それでいて優しく酔わせてくれる空間。
 ClubNights-Remixは「歌」と「曲」だけでその空間を体感させてくれます。

 ここからはちょっと妄想も加えてくっちゃべります。

 レビューカット版で公開されたRemixは、太陽のジェラシー、I want、いっぱいいっぱい、9:02pm、Kosmos,Cosmosの5曲でした。
 9:02pmを除けば、一見するとBARの雰囲気とはなじみそうにない曲ばかり。レビューカット版に収録されなかった千早とりっちゃんが歌う曲もやはりBARとは無縁な曲です。
 そうした曲たちのなかで唯一ストレートな選曲ともいえる9:02pmは逆に異色を放っています。
 意外性十分の曲で固めてきたリストに、なぜ9:02pmを入れたのか?
 さあ、ここを掘り下げてみましょう。
 1曲だけ仲間はずれの曲を混ぜてきたからには何かしらの意味があるはずです。
 もしかしたら、「9:02pm」は「ClubNights」の物語を読み解くキーになる曲だったりするのではないか?
 もっというと9:02pmを持ち歌とするあずささんも物語の中心的な位置にいるのでは?

 さあさあ、さらに妄想を加速させましょう!

 「ClubNights」という名のBARと、「9:02pm」をデビュー曲とするあずささん。
 これから語りますのは、あずささんがまだ無名で仕事もほとんどなかった低ランクアイドルだった頃のお話。


 Pがたまたま飲みに入った、BAR「ClubNights」。
 そこでは飲みたい者は飲み、歌いたい者は歌い、演奏したい者は演奏をしていた。
 ステージの練習と営業。一石二鳥の絶好の舞台。
 店の雰囲気にも感じるものがあったPは、すぐさまマスターに交渉を開始した。
 翌日。
 開店準備中の薄暗い店内に、あずさの「9:02pm」が響き渡る。
 一曲聞き終えると、固く結んでいたマスターの口が開いた。

「…まぁ、まずまずだな。今日の夜から立ってみるか?」

 あれから夏、秋と季節が巡って。
 あずさはひとつずつランクアップを積み重ね、Bランクにも手が届く距離まで来ていた。
 ClubNightsで9:02pmを歌っていたのもセピア色の思い出になりつつあった。

 そんな、ある日の風景――

 Pが久しぶりに店に寄ると、職業柄聞き逃せない話を小耳にはさんだ。
 BAR「ClubNights」の記念日を祝う「歌」と「曲」の音楽イベント。
 常連客の誰かが思いつきで口にしたのが事の始まりだった。
「そりゃ名案だ」
 一人の思いつきは瞬く間に他の常連客たちにも飛び火した。
 Pはカウンターで酒をちびりちびりと舐めながら彼らの話に耳を傾けていた。
「イベント、やるんですか?」
「さてな。どこまで本気だか」
 テーブル席はいつになく熱に浮かされるように盛り上がっている。ステージで演奏していたバンドマンたちもいつの間にかその輪に加わっていた。
 大袈裟なことはあまり好きでない。
 店の主をさしおいて何を勝手にやってるんだかとマスターは苦笑する。
 その苦味のなかには若干量の照れも混じっているのが見てとれた。
(本当は嬉しいくせにねぇ……)
 そう思っても決して口にはせず、グラスを傾ける。
 空いたグラスを片手に追加のオーダー。氷がカランと鳴った。
「もしやることになったら俺たちにも声をかけてください。あずささんもきっと喜びます」
 グラスに酒を注いでいたマスターの手が止まる。
「そうか…。あの娘の9:02pmをもう一度生で聞けるなら、悪くないかもしれないな」
 ひげをたくわえた口元がわずかに綻ぶ。
 彼は駆け出し間もない頃のあずさの歌を聞いたことのある数少ない人間だった。
 ファン、と呼んだら機嫌を悪くするだろうか。
「いいじゃない、その話。面白そうだ」
 隣で話を聞いていた同席の男が口をはさむ。
 何度か765プロと仕事をしている音楽プロデューサーだ。
「Pさん、やるなら俺も一枚乗るよ。765プロのRemixならこの俺に任せてくれ」
 自信満々なこの一言がイベント開催を決定づけた。

 イベントの名は、「ClubNights」。

 あとは雪崩をうつようにトントン拍子で話が決まっていった。
 当日の演奏は常連のバンドマンたちが引き受けてくれることになり、あずさも最初は驚きこそしたものの、お世話になったマスターとBAR「ClubNights」へのご恩返しにと参加を快く承諾するのだった。
 そして、事務所でPとあずさがイベントについて立ち話をしていると、
「話は聞かせてもらいました!」
「そんな面白そうな話、あんたたちだけで独り占めするつもり? にひひっ」
 にんまり顔で颯爽と現れる春香と伊織。
 「歌」と「曲」のイベントと聞いて、大人しくしている彼女たちではない。
 ましてや、大人の空間である“BAR”でやるとなれば、乙女の好奇心と自尊心がうずかないはずもない。
 イベントとはいえ、未成年のアイドルたちをBARで歌わせるのはいかがなものか。
 渋るPの説得もまったく虚しく……
 春香と伊織の口伝てに、雪歩・美希・千早・律子の4人もイベントに加わることになった。
 出演者が決まると次は曲決め。
 ここでも誰がどの曲を歌うかでちょっとしたバトルがあったのだが、話が長くなるし本筋ともあまり関係がないので割愛する。
 また、普段控え目な雪歩が自ら「9:02pm」を志願して皆を驚かせた。
「雪歩、あんた正気? 今回のイベントでやる9:02pmがどういう曲だかわかってる?」
 目を丸くする伊織に、雪歩はしっかり頷く。
「わかってるよ、伊織ちゃん。あずささんのデビュー曲で、ClubNightsで歌っていた曲。あずささんにとっても、お店にとっても思い出の曲だよね」
「そこまでわかってるならどうして…?」
「大切な、思い出の曲。だから歌ってみたい」
 雪歩はあずさにまっすぐに向き合う。
「私に、歌わせてください。あずささん」
 上背のあずさを見つめる雪歩の瞳は、決然と彼女の意志を伝えようとしていた。
 あずさはそれが嬉しかった。

「ええ。9:02pmのこと、お願いするわね。雪歩ちゃん」

 短い準備期間はドタバタしているうちに慌しく過ぎ去った。
 そして、12月4日金曜日。
 迎えるイベント本番当日――

 ClubNights公式ポスター(あずさver)


 ・曲目リストのうち、唯一意外性のない9:02pm。
 ・あずささん(9:02pm)と雪歩(Kosmos,Cosmos)の持ち歌交換。
 この2つを主原料にして脳内発酵させたらこんな妄想ができましたー!
 物語のキーマンはあずささんと9:02pm、イベントの山場は雪歩の9:02pmってところですね。
 この前、ClubNightsの座談会でこんなことを喋ってきました。 

LEM: 私は完全に客視点で見ていたので、興味深いです<765プロからの仕事
グレゴール: www 私も、完全にお客視点でした。
LEM: どうしても自分=Pのイメージは切れないんですが、何故か今回は「お客として聴いて欲しいんです」って春香さんに言われて・・・
LEM: 「いつもとちょっと違う私たちを見て下さいね、プロデューサーさん」なんて言われたら断れる筈がない
むらたま: 私は春雨さんと同じ事務所サイド視点なんですけど、正確にはあずささん視点で考えてました


 このときの私の回答はどっちかというと「どの視点からClubNightsを見ているのか」という問いに対する回答というよりも、「ClubNightsを土台にSSを書くとしたら誰の視点にするか」という問いに対する回答ですよね。
 改めて回答し直すなら、ブログ参加者としてClubNightsに関わっている以上、完全なお客さん視点は難しいので、【イベントの中身にはタッチしていない外部広報スタッフ】として本番当日は壁際でアイドルたちの歌を聴いているというのが感覚的にピッタリきます。
 
 ところで、ClubNightsのイベントを765プロに持ち込まれた正式な仕事ではなく、プライベートなイベントとして設定したのにも理由があります。
 ClubNights-Remixを聴いてると、アイドルたちの歌声に「遊び」が見え隠れするんですよね。
 もちろん人前で歌うからにはアイドルたちも真剣でしょう。
 けれど、仕事のときとは違って、いつもとは違う雰囲気の夜のステージで、いつもの自分とは違う自分にちょっぴり酔いながらイベントを満喫してるんじゃないかなって思うんです。

 肩の力を抜いて、私たちも「歌」と「曲」を楽しんじゃおう!

 そういうプラス方向の「遊び」の気持ちがアイドルの歌声から伝わってくるんです。
 成功が求められる仕事としてのイベントではなく、失敗だって乙な味になるプライベートなイベントだからこそ生まれる真剣だけどラフな空気感ってありますよね。
 プライベートなイベントですから、そこで歌うのはファンを意識しての「アイドル」としてではありません。純粋に歌うことが大好きな一人の「女の子」として、「歌手」として、彼女たちは楽しんで歌っているのでしょう。
 そんな違いがあるから、普段の歌声とは違うものを感じるのかもしれませんね。

★ Remix曲レビュー
 ここからは各曲の個別レビューです。
 各曲を初めて聴いたときの印象は曲によって様々というかバラバラでした。
 そのバラバラっぷりたるや、そりゃもうひどいもんです。
 一応どの曲も「ClubNights-Remix」と表現可能な統一されたコンセプトに基づいてアレンジされているはずなんですが、どうしてこうもまとまりのない印象を抱くのか。
 ステージで歌うアイドルの姿がはっきりとイメージできる曲もあれば、アイドルの姿がイメージできても歌っている場所がステージではない曲もあったり、果てはアイドルの姿が全然見えてこない曲まであって。自分でも不思議でなりません。
 統一的な視点から感想を焼き直してレビューを書こうかとも思ったのですが、たぶんそういうレビューは書いてても面白くないと思うので、感じたままにレビューを書きたいと思います。

♪1.太陽のジェラシー >> 天海春香
 聴いた印象は、やや甘めのシャンパンにコンペイトウを2、3粒浮かべ溶かしたイメージ。
 歌声から浮かびあがる映像の中心にはいつもよりも大人びた表情の春香がいる。
 けれど、春香がいる場所はBARのステージではなく、視界いっぱいに広がる海。
 海。
 といっても、それは原曲がイメージする夏のビーチでもないし南国の楽園めいた海でもない。
 星の海。
 透き通った、静寂の、幻想的な空間。
 浜辺の白い砂は星屑。
 ホタルのように一粒一粒があたたかな光をほのかに発している。
 波打ち際を歩く春香の足元を薄く広がった波がなでてゆく。
 打ち寄せる波は不思議な美しい色をしていて、まるでオーロラを水に溶かしたかのよう。
 つまさきで波を軽く払うと、その滴が星となってキラキラ輝く。
 楽しそうに笑う春香は、指先でスカートのすそをつまんでオーロラの海にジャンプ!
 月面散歩ならぬ海面散歩。
 ぽーん、ぽーん、ぽーんと。つまさきで着面して、つまさきで優雅に跳ぶ。
 春香のつまさきからこぼれるオーロラの雫がキラキラと星の弧を描く。
 スローモーション。
 宙に翻る衣装は、スカートを長くした銀のライブフォービーナス。
 星たちの光を受けて、春香も満天の夜空にひときわ輝いている。
 ClubNightsが提供する一夜限りの「歌」と「曲」のRemixの世界。
 春香が歌う太陽のジェラシーは、それを聴き手に優しく明確に提示する。
 そして、これから始まるClubNightsに対する期待とワクワク感を自然に抱かせてくれる。
 まさに開演の一曲目にふさわしいRemixだ。

♪2.I Want >> 星井美希
 近い。
 まず最初に感じたのは美希との距離の近さだ。
 銀幕のスクリーンを見ているかのような距離感を感じる太陽のジェラシー。
 それに続く形で並べられているからそう感じるのだろうか。
 美希の距離感の近さは、「彼女の支配圏内に入ってしまった」という錯覚すら覚える。
 客席にいる私は、どうやら美希の姿に目が釘付けになっているらしい。
 美希はステージで歌っているはずなのだけれど、視界に映る彼女は腰から上のウェストアップばかり。
 さらに言うと、バストアップの比率が高いような気がする。
 聴き手の耳だけでなく目も奪わずにはいられない美希の歌声。
 明度を落としたスポットライトを浴びる美希から漂うのは「小悪魔」なんていう可愛いらしいものではない。どこか突き放した感じのするスパイシーでリスキーな香りの「イケナイいい女」だ。
 バンドが細かく刻むシンバル系の金属音が緊張感を生み出し、ジャズ風味の曲調にときおりアラビアンな雰囲気が混じるのが妖しく蟲惑的でもある。
 美希が歌うI Wantは、I Wantの「らしさ」を残したままClubNightsの世界にマッチしている。
 原曲の個性を考えれば、ClubNights-Remixでやっていることは荒業に違いないのだが、そんな荒さはまったく感じさせない。むしろ、そういう些細なことに神経をとがらせていると「そんなツマンナイこと考えてるの?」と美希に笑われてしまいそう。
 美希の衣装は赤のドレス。
 それも鮮烈な真紅ではなく、少し黒が混じった見ようによっては血を連想させるワインレッド。
 ウェストでタイトに絞ったスカートは、開きかけのバラの蕾のように幾重にも重なって緩やかに広がる。
 金色の髪も大人っぽくアップにまとめて二色のバラが咲いている。一つは大ぶりの真紅のバラ。もう一つは、やや小さめのダークローズ。髪にからみつくトゲつきの茎は妖しさと危険さを象徴し、羽飾りのように広がる葉の緑は目に鮮やかだ。
 レビューカット版では収録時間が一番短かったI Want。けれど、本番当日はレビューカット版にはなかった部分で美希のサプライズが待っている予感がする。
 
♪3.いっぱいいっぱい >> 水瀬伊織
 いおりんのいっぱいっぱい。激甘を期待してくれて構わない。
 ミルクをたっぷり使ったカルーアミルクにプリンも加えたアマアマのカクテル。脳がとろける。
 だけど、甘いからって舐めてかかると痛い目を見ちゃうかも?
 どんなに甘口でも、カルーアミルクだって立派なカクテル。大人の飲み物。後になってしたたかに酔いを回らせるアルコールが、「大人の女」であることをアピールしてくる。
 いおりんのいっぱいいっぱいは、そんなハイヒールを履いた「少女」と「レディ」が混在するミルキーソングだ。
 ところが、である。
 これを聴いて真っ先に浮かんだ映像は、なぜかバックバンドだった。
 いおりんの背後で演奏する彼らは実に楽しそうに良い表情で演奏している。
 ClubNights-Remixのいっぱいいっぱいがノリやすい曲調だというのも理由としてあるが、やっぱりいおりんが歌っているというのが大きいのかもしれない。
 歌っている際中にテンションが上がったいおりんなら、視線やさりげない仕草で「私についてきないさいよね」とバックバンドのメンバーたちを煽ってきそうだ。
 ちょっと背伸びしたいおりんにハッパかけられながらの演奏。それはきっとバックバンドにとっても愉快で、楽しいことなんじゃないかな。「よーし、パパも頑張っちゃうぞー」みたいなw
 収録音だからアドリブなんてありえないけど、意識してバンドの演奏に耳を傾けてみると、隙あらばアドリブも入れてみちゃおっかな~なんて、彼らがそんな良からぬことを考えているような気さえしてくる。
 それがまた聴いてて楽しい。
 そして、ノリノリのバンドの表情を通していおりんの姿がちらちら見える。
 髪型はもちろん、前髪をおろしたパッツンいおりんで決まり。
 サイドに小さな三つ編みをつくり、プラチナとガーネットの髪飾りを使って後ろで留めている。
 光沢が美しいピンクシャンパンゴールドのドレスは上品志向のデザイン。
 シルクレースの手袋に包まれたいおりんの指先には不思議な艶かしさがある。
 レビューカット版のなかでいおりんのいっぱいいっぱいが一番好きかもしれない。

                      おい、どうしたあずさスキー。 > ('A`)

 切腹ミ☆

♪4.9:02pm >> 萩原雪歩
 雪歩の9:02pmを聴いたとき、ステージで歌う雪歩の姿がイメージに浮かんだ。
 至極当たり前のイメージなのだけれど、4曲目にしてようやくバンドを後ろに従えてステージの上で歌うアイドルの全身像がストレートに浮かんだので少しホッとしてしまったw
 歌い出しは声がやや固い。
 緊張しているのだろうか?
 もしかしたら9:02pmを歌い慣れていないのかもしれない。あるいは、やはりClubNightsで9:02pmを歌うことにプレッシャーを感じているのだろうか。
 胸のなかで「がんばれ雪歩」と思わず声援を送ってしまう。
 だけど、それは無用の心配というやつだ。
 9:02pmを歌う雪歩の瞳は揺らいでいない。落ち着いて客席に目を向けている。
 1フレーズ歌うたびに、9:02pmが雪歩のものになってゆく。
 あずさスキーの私はつい考えてしまう。
 舞台袖で待機しているはずのあずささんは、雪歩の9:02pmをどんな風に聴いているのだろう。あずささんの目には9:02pmを歌う雪歩の姿がどのように映っているのだろう。
 きっと、嬉しいんだろうなぁと思う。もしかしたら自分が歌う以上に。
 気がつけば、雪歩を見ているはずの私も目を閉じて雪歩の歌に聴き入っていた。
 穏やかな夜と瞬く星をイメージさせるバンドの演奏も耳に心地よく、儚げな雪歩の歌声の良さを引き出しながら見事に調和している。
 「ClubNights」を正面から体現した「歌」と「曲」。
 レビューカット版の主役は雪歩の9:02pmなんじゃないかな。異論はたぶんないはず。
 雪歩のドレスは、光の加減で紫に見える黒の瀟洒なドレスだ。
 露出した右肩の肌の白さ。ドレスとのコントラストが美しく、妖艶な色気を感じてしまう。
 右胸には紫のバラのブーケをあしらって、透き通る黒のベールを肩に羽織っている。
 ひざの辺りでゆるく曲線を描き裾で広がるチューリップ型のスカートは雪歩によく似合っている。
 去り際に気持ちの良い余韻を残してアンカーのあずささんにつなぐ雪歩に拍手。

♪5.Kosmos,Cosmos >> 三浦あずさ
 あずさスキーの全同志よ。安心したまえ。
 お気に入りのドリンクを忘れず用意して、本番の開演を期待して待つべし。待つべし。
 うん、私があずささんについてレビューで言いたいのはこれだけです。
 以上。
 





 …え、やっぱりダメ?

 
 仕方ない。はっきり申し上げると、これはイイですよ。
 すごくイイ。
 アップテンポのKosmos,Cosmosのリズムに演奏の緩急がびしっと呼吸を合わせてくる。
 とくにサビに入ると、曲のスピードと楽器の音色の一体感が楽しい。
 他の曲に比べて演奏の自己主張がかなり強く、ときには歌を押しのけて前面に出てくることもある。けれど、それがまたかえって、あずささんの歌声とダンスしているかのような躍動感を生み出していてダイナミックといえる。

 ……なんだけれども。
 
 何度聴いても、あずささんがステージで歌っている映像が出てこない!

                      おい、どうしたあずさスキー。 > ('A`)

 変なものなんか拾い食いしてませんよアタイ!?
 積極的に妄想すれば出てこないこともないけど、なかなかあずささんの姿が出てきてくれない。春香の太陽のジェラシーとも違い、ステージ以外の場所にもあずささんの姿がない。
 なんていうか、映像として出てくるイメージの世界とあずささんが融合しているというか、あずささんが世界に溶け込んでしまっているというか。
 しかし、あずささんの存在をまるで感じないのかというとそうでもない。
 イメージの世界全体からあずささんの声が響いてきて、姿が見えずともあずささんの存在を感じる。
 そんな極めて抽象的な世界が、視界に広がっている。
 これ、レビューになっているのだろうか?
 希望するあずささんの衣装としましては、大胆さと優雅さを兼ね備えた白のロングドレス。
 例えるなら、「氷」ではなく、「雪」の女王的なドレス。
 ゆるくウェーブさせた髪は右肩から垂らしていて、真珠を縫った銀糸が螺旋を描くように髪を装飾する。
 髪の間からちらりとのぞく耳には、白い羽根の耳飾りなんかしていると大変良いと思います。

★最後に。
 レビューという名の妄想におつきあいくださり、ありがとうございました。
 こんなに長々と妄想を書きつづることができるのも、ClubNightsが歌と曲だけに専念した企画で、想像の余地をたくさん視聴者に残しているからだと思います。
 ClubNightsのバックストーリーを解釈し始めれば、それこそ十人十色の解釈が成り立ちうるでしょう。
 今、この記事を読んでいる方へ。
 できることなら私のレビューを読んで「ふーん」で終わらせずに、実際にその耳でClubNightsを体験し、歌と曲で紡がれる自分なりのイメージの世界を楽しんでみてください。
 そして願わくば、それをできるだけ「感想」という形で記事にしてくださると嬉しいかなーって。
 私もあなたのイメージの世界を読んでみたいんです。

 [>[>[>Go to @ClubNights
関連記事

タグ : ニコマス ニコマス企画 @ClubNights

09:02  |  ニコマス企画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://tamagusa.blog99.fc2.com/tb.php/52-0910abd3

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。