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2011.03.05 (Sat)

【アイマス2】プレイ記録1周目-貴音リーダー編14-

ティラミス・ティアラ-活動40週目
━朝━
 先週の39週目の時にこんなことを書いたのですが――

 ファンレターの確認をして今週の業務は終了じゃー!
 どれどれ、真へ一通(群馬/愛と真)と貴音へ1通(静岡/しそーかMAN太郎)か。うん、これでますます真貴音のテンションがあがって、うちのユニットの結束は一段と強固になるね。

 貴音「こんなさわやかな朝は、心が浮き立つようです。……それ、アン!」
 真「ドゥ!」
 真美「トロワ♪」
 貴音達「……ぼんじゅーる、プロデューサー。ふふふっ」

 小躍りトリプルチェインが帰ってきた━━(゚∀゚)━━!!?

 ユニットの結束は一段と強固とか言った矢先に「かしましい」が崩れて「小躍り×3」になっちまったですヨ。私のフラグ回収能力は相当高いに違いないんじゃないですかね!(エッヘン)
 思うに、先週の朝の挨拶で“1or2”タイプの回答が出てきてしまったんで、貴音の機嫌回復を優先する選択肢を選んだんですが、おそらくそれが結構効いちゃったんでしょう。そのせいで、貴音と真たちの間での親密度が薄くなって「かしましい」が解除されて、「小躍り」に落ち着いてしまったんじゃないかと。その他の要因としては、オーディション前の掛け声クイズの正解、真へのファンレター、貴音へのファンレター、真美をじゃんけんで勝たせたこと、貴音からのメールとか色々あるんですが、どれがどのように親密度や親愛度、団結力に影響してるのかよくわからんす。
 今週の朝の挨拶で“All or Nothing”タイプの回答にあたれば全員の機嫌をアップさせられるんで、そうすればまた「かしましい」に戻せるんじゃないかと思います。
 まあ、今日はダンスレッスンをするつもりだったんで「小躍り」は渡りに船なんですがw
 今日も貴音に話しかけてみよう。
 
 貴音「……気づかれてしまいましたか。実は、少々調子を、崩し気味で……。正直なところ、難儀しております」

 あや、体調が悪いのか。それは心配だな。今日の予定はレッスンとショッピングだから、もう家に帰って休み……じゃなくて、これは恐らく“1or2”の回答だなぁ。運が悪いな。肯定しても否定しても、貴音と真たちの間の関係がまた薄くなっちゃいそうだ。
 先週は貴音の機嫌を優先させたから、今週は真たちの機嫌を優先すべきなんだけど、体調を崩してる貴音に向かって「X:気にするな」ってのは、どーにもひどすぎるわなぁ。……仕方ない、真たちには悪いけど、「B:そうだよな」で。
 そして予想通り、安堵する貴音と、ムッとする真とめちゃくちゃ驚く真美という構図に。
 朝の挨拶はやっぱ理不尽すぎるぜ。貴音が体調を崩してると知ったら、真も真美もまず貴音の具合を心配するだろうに……オヨヨ。
 この後、新曲発表の提案があったけれど、しばらくは今まで疎かにしてた部分を優先させるスケジュールを組もうと思うので、新曲発表は先延ばしに。

━スケジュール━
 今週は、ユニットの基礎能力向上と衣装の調達。
 上方エリアの[ちょ→ダンスレッスン]と[BK MANIAC]で行ってみよ→。
 いやーホント、「小躍り」状態だとみんなテンション高いなーwww

━ちょ→ダンスレッスン━
 ダンスレッスンも久しぶりなんでちょいと心配だけど、ちょ→ダンスレッスンだし、まあなんとかパーフェクトレッスンまで持ってけるでしょう。フラグは回収しませんヨ?

 結果:ボーナス付きパーフェクトレッスン。
 →ユニットイメージがLv12:超すごいこユニットにUP!

 レッスン開始早々、テンポがめちゃ早でかなり焦った。
 序盤だいぶミスしたけど、長い制限時間に助けられてなんとかパフェにできた。
 あれ以上早くなってくると、通常のダンスレッスンだと厳しいかも。
 
━BK MANIAC━
 LACKY RABBITのヤスコさんに紹介されたお店に来てみマスター。
 店に入ると、店主と思われる男性に「……だれだ、おまえさんは? わたしは忙しいんだっ。とっとと帰ってくれ!」と入店を拒否されそうになる。
 ヤスコさんから店主は人間嫌いとは聞いてはいたけど、ここまでひどいとは思わなかった。なんでそんな人が客商売なんかしてんのさw
 どうすっかなーと思っていると、お弟子さんと思われる女の子が出てきた。

 ヨド子「センセー、お客さんですよぉ。しっかり、お仕事して下さぁい」

 お仕事して下さぁい。首都エリアからわざわざ来たんですよぉう。
 などと思っていると、BKさんが「フンッ……、わたしの作品を買いたいと言うのならば、最低でも「100億」は必要だ!」とのたまった。わーい、なんてひどいボッタクリなんだー。
 アイマス2のDLCが、いつかBK MANIACで販売されているとかなんとかいう設定で、高額のゲイツを要求してきたらどうしましょう。
 結局、ヨド子さんが対応してくれてお買い物することができるようになった。
 まー、それにしても。並んでる賞品がどれも結構高めの値段設定ですこと。話には聞いていたお姫様ティアラなんか、超強気なカンスト価格の999999マニー。ある程度周回を重ねて衣装も揃えて、これを買うためだけにプロデュースするような時じゃないと、999999マニーなんてそう簡単には貯まんない気がする。
 今日は比較的安いものを数点買っておこう。
 《服:レイクサイドパンジー/6000マニー》《服:ビターショコラミント/6000マニー》《服:タータンチェックローズ:/35000マニー》《服:レッドシフトボーダー/6000マニー》《足:ねこあし/4750マニー》と、こんなもんかな。

  ('A`)  うぉい! ちょっと待て!
(´∀`) 何か?
  ('A`)  「何か?」じゃねえよ。明らかに比較的安くないものが混じってんじゃねえか。タータンチェックローズの35000マニーってなんだよ。お前の所持マニーの半分持ってかれてるじゃねえか。
(´∀`) やっちゃったぜ☆
  ('A`)  おい、あとで泣きを見るハメになっても知らんぞ。
(´∀`) だってぇ、新着PVランキングとかで他のPさんたちがアイドルに着せてるのを見て、メッチャ欲しかったんだもん~。S4Uであずささんに着せてあげたかったんだもん、しょうがないっしょ~。
  ('A`)  S4Uよりも先に本編のプロデュースを優先しろとあれほど言っただろうが。
(´∀`) チッチッチッ、ちゃいまんがな。優先してるのはS4Uじゃなくてあずささんですから。
  ('A`)  言うと思ったが、お前はバカだなー。

 さて、思わぬところで思わぬものを見つけ、思わぬ出費を払ってしまいましたが、この後S4Uであずさんと貴音のデュオにタータンチェックローズを着せてPVを堪能してくるので、先生はなんくるないと思います。
 ホクホクしながら店を出ようとした時に、

 BK「フンッ! また来たければ、勝手に来るがいい! わたしは……、特に待ってはいないがな!」

 店主直々のツンデレサービスを受けたんですが、これって誰得?
 店主が人間嫌いのくせにこの店が潰れない理由がわかった気がします。
 クォリティーの高い商品と、ヨド子さんと、店主のツンデレという三種の神器があるからです。
 ……恐ろしい店に出会っちまった。

━夜━

【どっとっぷTVランキング】
 47位(→) My Best Friend / ティラミス・ティアラ 31万8142枚
 46位(→) Little Match Girl / ティラミス・ティアラ 43万1779枚
 82位(→) SMOKY THRILL / 竜宮小町 20万0176枚
 15位(→) Alice or Guilty / 天ヶ瀬冬馬 74万1461枚
  5位(→) 恋をはじめよう / ジュピター 94万8038枚
  2位(→) Living Dead / サイネリア 111万9292枚
  1位(→) ラッキースター! / 魔王エンジェル 151万9757枚   
 20位(→) 青は色です / とくっちFC 63万8040枚

 ランキングは特に変動はないみたいね。
 シャドー★系アイドルたちが1つずつ順位を伸ばしたくらいかな。

 社長「おっと、そうだ、諸君! ついさっき、IAUから正式に招待状が届いたぞっ!」

 これで、ようやく正式なIA大賞ノミネートアイドルになれたわけだ。
 IA大賞を獲るにしてもまずは土俵に上らなきゃだから、まずは第一歩ってところかな。
 貴音たちも歓声をあげて大喜びだ。小鳥さんからも祝福の言葉をいただいた。
 
 貴音「ついに、この日が来たのですね。ついに、この日が……」
 真「努力を続けてれば、チャンスが転がり込んでくることってあるんだな……。最高にうれしいですっ!」
 真美「んっふっふ~♪ 真美達の大勝利~!!」

 勝利宣言をするにはだいぶ早いとは思うけどねw
 真も今までのアイドル活動の成果として手応えを感じてるみたいだし、貴音も静かながら深いものを感じているのがひしひしと伝わってくる。ただ、貴音のそれはアイドルやユニットリーダーとしての感慨以外の何かも混じっているようにも私には見えた。
 ようやく人心地がつけたよと嬉しそうに話す順二朗社長の口から、来週はノミネートアイドルの晴れ舞台、IA大賞ノミネート発表会が開かれることを告げられた。
 そして、社長は続けた。
 「詳細は君だけが把握していればいいことだから、後で説明しよう。女の子達は来週のステージに備えて、英気を養うべく、先に帰らせてあげたまえ」
 今、社長が気になることを言わなかったか? 来週のステージに備えてとか……。
 アイドルたちがステージって、来週は発表会があるだけなんじゃないの?
 なーんか、嫌な予感がする。
 一波乱、二波乱くらいあるんじゃないだろうか…?
 言い知れぬ不安を感じながら、今夜も真美を相手にじゃんけんをすることにした。

 結果:真美がグーで、負けた(Pはパー)

 ほーら、発表会の前にもう一波乱だ。
 勝とうなんて気はサラサラなかったんだけどなー……うーん。
 今日の活動が充実していたお陰でやけに上機嫌な貴音と、なぜかじゃんけんで勝ってしまったがためにテンションだだ下がりの真と真美を見送った後、場面は会議室へと切り替わった。
 そこにいたのは――

 りっちゃんキター!!

 社長から労いの言葉を再度もらった後、あまり聞きたくなかった事実を聞かされてしまった。
 やはり、と言うべきだろうか。
 冬馬に破れたあと低迷していた竜宮小町は、ノミネートを逃してしまったらしい。
 そうか…、だからりっちゃんもこの場に呼ばれていたのか……。
 ティラミス・ティアラのプロデューサー兼竜宮小町のファンである私にとっても、この事実は非常にこたえる。経営危機にあった765プロの支えとなるべく、Pが来るよりも以前に、いおりん・亜美・あずささんの3人と活動を頑張ってきたりっちゃんの心中は如何ばかりだろうか。
 社長は、今回はタイミングが悪かったが、竜宮小町の可能性は十分に見せてもらったとりっちゃんに言うと、さらに続けて「ここはひとつ、次回のIA大賞を目指そうじゃないか。異例だが、竜宮小町の活動は、1年延長してみよう!」と告げた。
 それを脇で聞いていた私はこれを喜んでいいのかどうかわからずにいた。
 社長の話からすると、どうやら竜宮小町は1年間限りのユニットとして結成されていたようだ。まあ、メタではあるけど、活動期間は1年間というのがアイマスのお約束であるから、アイマス2の世界でも活動期間は1年間なのだろう。おそらく、私のティラミス・ティアラも1年の活動期間をもって、プロデュースは終了になるのだろう。
 ましてや、竜宮小町はその結成の経緯が経緯なだけに、事務所を建て直す成果が出ても出なくても、長期間の活動にこだわる理由がなかったのかもしれない。それに、りっちゃんもアイドルというステージに復帰することを望んでいる部分があるから、りっちゃんの意思や希望を考えるなら、いつまでも竜宮小町のプロデューサーという立場に縛り付けておくのはよくないだろう。
 順二朗社長の提案は、たしかに竜宮小町に対する温情ではある。しかし、別の面から考えると、もう一年間、竜宮小町という枠組みに、いおりんと亜美とあずささんとりっちゃんを押し込めることにもなる。
 この社長の提案にりっちゃんはどう答えるのだろうと、その返答を待っていると、

 律子「ありがとうございます、社長! そう言っていただけると、信じてました」

 こちらがびっくりするくらい、即座に、そして明るい声でりっちゃんは言った。
 あるぇー?
 んー…、りっちゃんたちの気持ちになってから考えるに、あのようなイレギュラーな結末をもって竜宮小町の活動をやめてしまうのは、竜宮小町のメンバーの誰にとっても、決してすっきりしたものにはならないだろう。
 少なからず後悔や消化不良な感情は残り続けるだろうし、別のアイドル活動を始めるようになった後も、それはのどに刺さった魚の骨のようになかなか取れない気になるシコリとなって心の中に留まるかもしれない。
 それらを奇麗さっぱり洗い流すには、やはり竜宮小町というステージで成功を収め、この苦い失敗を上書きする他に方法はない。
 それに、りっちゃんの性格を考えれば、プロデュースが運悪く失敗したからといって、自ら音頭を取って結成した竜宮小町を、ゴミ箱に紙くずを捨てるように簡単に終わらせられるはずもないわけで。りっちゃんはそもそも、プロデューサーとしての自分の責任を軽々しく放棄するような子じゃない。この一年間、竜宮小町のアイドルたちと一緒に頑張ってきたという想いと、右往左往しながらもプロデューサーとしてやってきた誇りだってあるだろう。 
 ひょっとすると、社長が原則通り竜宮小町の活動をこの一年でやめるよう命じていたら、りっちゃんは竜宮小町の活動延長を社長に懇願する気だったのかもしれない。

 律子「プロデューサー殿。今年は、私の完敗でしたね」

 そう言うと、正直なところちょっとやけちゃいますと、素直な気持ちも教えてくれた。しかし、りっちゃんの素直な気持ちは嫉妬だけではなかった。「でも」とりっちゃんは言葉を続ける。

 律子「あの子達の笑顔を見ると、感謝の気持ちのほうが、強くなっちゃうんですよ。困ったなぁ、もう」

 あの子達…?
 一瞬考えて、プロデュースしているティラミス・ティアラの貴音・真・真美のことだと気づく。
 同様のことでPが驚くと、りっちゃんはそれに頷き、竜宮小町以外の子達のことも、ずっと気にかかっていたんです、と誰にも明かせなかったであろう想いを告白した。
 竜宮小町以外のアイドルたち――貴音・真・真美はPに率いられトリオユニットとして活動しているものの、Pの未熟さがゆえにその売り上げはあまり振るわず、ランキング29位が最高で先日やっとIAサバイバルという敗者復活戦でIAにノミネートさればかり。残りの6人、春香・千早・やよい・雪歩・美希・響は、それぞれセルフプロデュースでソロユニットとしてシャドー★○○○○という名で活動を続け、現在全員がランキング15位以内に入るという大躍進を続けている。
 皮肉にも、竜宮小町も含め、Pにプロデュースされているユニットのほうが高い結果をまだ出せていないというのが、現在の765プロの状況だ。

 律子「でも、全員の面倒は、みきれなくて……。実は、くやしい思い、してたんですよね」

 りっちゃんはPに向かって頭を下げた。くすぶっていた3人をここまで連れてきてくれて、本当にありがとうと、お礼の言葉を添えて。……りっちゃんに頭を下げてもらえるほどのことを、私はしただろうか。ランキングの現状を見ると、かえって貴音たちの足を引っ張り続けてしまったような気がしてならない。
 
 P「俺も、律子に感謝してるよ。君達がいなかったら、ティラミス・ティアラは、ここまでこれなかった」

 Pのこの言葉には心から同意できる。
 10週目で竜宮小町にフェスで敗れた後、一時期ユニット内部はひどく荒れはしたもののIA大賞を目指すということがどういうことであるか、プロデューサーである私も含めて全員が理解できた。そして、その悔しさをバネにアイドルの魅力を磨き続けた結果、目標であった竜宮小町に勝つことができ、それはティラミス・ティアラの大きな自信にもつながった。
 そして――、竜宮小町の対冬馬戦での敗北。
 あれは、落雷のようなものだ。
 冬馬の圧倒的な実力の洗礼を浴びるのが、竜宮小町ではなくティラミス・ティアラであっても、ちっともおかしくはなかった。もしも、竜宮小町の敗北がなく、冬馬の実力も知らぬうちにティラミス・ティアラがフェスで彼と激突していたとしたら……。
 予想される惨敗によって竜宮小町戦で得たティラミス・ティアラの自信は打ち砕かれ、下手をすれば貴音たちは心に再起不能レベルの傷を負っていたかもしれない。
 逆を言えば、タフな精神力をもった竜宮小町とりっちゃんだったからこそ、冬馬に惨敗を喫した後も、しばらくして立ち直ることができたのだ。
 こう言ったら失礼だと思うが、竜宮小町は最後まで、先輩ユニットとして自らの身を呈して、結果的に後輩ユニットのティラミス・ティアラを守ってくれたと言えるんじゃないだろうか。
 だから、私は、竜宮小町とりっちゃんに感謝している。

 律子「あはは、本当ですか? だとしたら、私も少しだけ、自信が持てるけど……」

 お互いにありがとうを交わした後、今年の765プロ代表として、絶対に大賞を勝ちとって下さいね、と激を飛ばされた。IA大賞を勝ち取る――それはもはや、ティラミス・ティアラだけの夢ではなくなった。
 「……ああ、任せてくれ」と答えるPの口ぶりが重いのは、きっとそういうことだ。
 Pとりっちゃんの会話に一区切りがつくと。
 すっかり忘れられていたその存在を誇示するかのように、社長は大きな咳払いをして会話に割り込んだ。小鳥さんに指示してPに手渡した書類は、IAノミネート発表会の招待状と目録――ノミネートによってPが得た1年間のハリウッド留学の権利だった。大量の書類はそのための申請書だ。

 P「そうでしたね……」

 すっかり忘れていたのを心の奥にしまって、社長にはそう答えておいた。
 「いいなあ……」とつぶやくりっちゃんのセリフによれば、全てのプロデューサー職にある者が、憧れている研修なんだとか。1年間のハリウッド留学ともなれば、結局、ティラミス・ティアラのプロデュースは1年間で終了せざるを得なくなる。そう考えるとあまり喜べない目録だ。
 アイドルの女の子たちのためにも、そしてP自身のためにも本場のハリウッドでプロデュースの腕を磨いてきてもらいたいと社長に希望を託されると、選択肢が現れた。

 「X:わかりました」 「B:いやです!」

 ここはどう答えるべきなんだろう。理性で答えるべきか、それとも感情で答えるべきか。
 こんなに大事なことをわずか5秒で決めろというのは、時は金なりだからか。

 P「いやです! 彼女達を中途半端にプロデュースして、途中でいなくなるなんて、俺にはできません!」

 迷った時は、人を傷つけない限り、ありのままの心に従うべきだ。
 ティラミス・ティアラのアイドルたちの足を引っ張った挙句に、彼女たちの頑張りによってオマケでもらったこの目録を使うために彼女たちのプロデュースを途中で放り出すなんて、それこそ本末転倒ではないのか。貴音たちに愛想をつかされてプロデュースを拒否されたりしていないのであれば、最後まで一緒にこの先にあるものを見届けるべきだ。
 それに、大富との一件も完全には解決していない。あの時、警告をするようにポケットの中でチリチリと鳴っていた貴音の石だって、まだ借りっぱなしで貴音に返せていない。こんな状況でアメリカなんかに行けるものか。

 社長「気持ちは、わからなくもない。だがね、区切りのない関係は、なれあいを生むものだ」「なにより、君には、もっと広い世界を見てほしい。……世界は、広いよ?」

 社長に諭され、Pは結局ハリウッドに留学することを決めたのだった。チクショウ。
 IA大賞ノミネートの目録であるハリウッド留学については、ノミネートすら決まっていなかったこともあって、貴音たちにはまだ話していない。来週のIA大賞ノミネート発表会が終わったら、Pから伝えてあげたまえと社長に勧められた。
 来週は、貴音たちの晴れ舞台になるのだろう。
 だけれど、心の中は不安めいた暗雲がとぐろを巻いていた。
 社長たちとの話も終わり、貴音へのファンレター(栃木/厄除けマスター・佐野)を確認する。佐野ラーメンと宇都宮ギョーザの単語が並ぶファンレターの平和ぶりに、なんだか心が癒されるような気がした。
 
━帰り道━
 社長にはハリウッド留学のことを自分からアイドルたちに話すと約束したけれど……。
 いつもの暗い夜道を歩きながらどう伝えたものやらと考えていると、携帯に着信があった。この番号は順二朗社長からだ。先ほど話したばかりだというのに、一体どうしたのだろう。
 携帯に出てたずねると、他の者には聞かれたくない話であるから二人だけで話をしたかったのだという。帰りの夜道で社長から電話というだけで十分不吉だが、この言い方するとかなり嫌な内容である可能性が高い。
 できれば聞きたくないが、そうも言ってられず、社長に話を促す。
 空には、明るく輝く満月が浮かび、その下を大きな雲がたなびいている。
 この月夜を背景に社長と電話で会話というと、十中八九、大富がらみの話に違いない。

 社長「実は最近、他の事務所や代理店に、奇妙なウワサが流れているらしいんだ」

 奇妙なウワサ…? どんな内容の?
 社長はトーンを一段下げ、ひそやかに言った。「四条君が、たびたび、エンペラーレコードに、出入りしているというウワサだよ」

 そんな馬鹿な!!
 あの夜の会話で、貴音はPに約束したはずだ。
 エンペラーレコードとの折衝はPにすべて一任すること、大富とは貴音一人で絶対に会わないこと。あれが貴音のウソだったとはとても思えない。
 もしあれがウソだったとして、少し頑固で自分の発言を軽々しく扱わない貴音があんなに上手にウソをつけるのだとしたら、彼女には意外と役者の才能があるのかもしれない。貴音には大富さんと二度と会うなと禁止しましたからと、Pは携帯に向かって必死に抗弁した。

 社長「こ、こらこら。そう興奮するんじゃない! 別に、四条君の意志かどうかは、わからんだろう?」「あの男は執念深いと評判だ。だからこそエンペラーレコードを、あそこまでの大企業に育て上げたわけだが」

 社長に対して怒りが込み上げる。
 あなたは、そこまで大富という人物を知っていながらPにハリウッドへ行けと言ったのか!
 そんな執念深い権力のある男から恨みをかっているというのに、事情を知り貴音をそういった輩から本来守るべき立場にあるプロデューサーを、一年間とはいえ事務所の外へ置いてどうするんですか! それとも、あなた一人で765プロのアイドルたち全員に目が行き届くとでも言うつもりですか!
 冗談じゃない!!
 その結果が、才能あるアイドルたちを13人も抱えていながら、誰一人としてアイドルとしての芽が出ず、苦肉の策でりっちゃんがアイドルの道を一時休んでまでプロデューサーにならざるを得なかったという、体たらくにつながったんじゃないか! 俺は決して敏腕じゃないが、大事なアイドルたちをそんなあなたなんかに任せられるか!
 社長への苛立たしさを覚えながら、それでも黙って社長の話に耳を傾ける。

 社長「とにかく、もしかすると、大富氏が四条君に、なんらかの脅しをかけている可能性がある」

 何も気づかなかった自分を責めるPに、社長はもうひとつの事実を伝えた。
 それは貴音ひとりだけでなく、765プロ全体を揺るがしかねない内容だった。
 実は765プロへの仕事の依頼が減少しつつあるのだ、と。
 ……大富の仕業か。
 社長の話はそれを肯定するものだった。「どうやら、大富氏からの圧力らしい。ウチには仕事をまわさないように、とな」。そして、社長はひとつの推測をPに聞かせた。大富氏が圧力をかけている狙いは、765プロをつぶして、四条君を引き抜こうとしているのかもしれない、と。

 P「大富さんは貴音を、エンペラーレコード専属にしたい、ってことですか?」

 ひどく動揺するPの言葉を聞いて言い過ぎたと思ったのか、社長はわざとらしく咳払いをし、あくまでも予測にすぎないことを強調してから、「しかし、状況から考えると、あり得ない話でもない」と疑惑を肯定した。大富氏は超大物で、本気でつぶしにかかられたら765プロなどひとたまりもないが、そちらは私ができるだけなんとかしようと社長は請負い、PにもIA大賞を狙う今、十分気をつけてくれと念押しするのだった。
 社長との話はそれで終わった。
 ハリウッド行きの話に続いて、こんな話を聞かされるとは……。
 Pが内心そうぼやいていると、道のどこからかガサガサと音がした。Pが音がしたほうを見ると、目出し帽にジャンパーといういかにも怪しい風体の男がいた。
 Pが怪しんでいると、その男が口を開いた。
 「……おい、アンタ。アンタさ、もしかして四条のプロデューサー?」
 先ほど社長と話した内容が内容なだけに、これで迂闊にイエスと返事をすれば、いきなり刺されてもおかしない状況だ。慎重に対応してくれよ、P。

 P「え、四条って、貴音のことか?」

 ダメだこりゃ。
 案の定、アンタに恨みはないがちょっとケガをしてもらうぞと男は言うや否や、気合の大声をあげてPに襲いかかった。ざんねん Pのぼうけんは おわってしまった!
 冗談はともかく、殴りかかってくる暴漢を前に現れる3つの選択肢。
 逃げるか、戦うか、助けを呼ぶか。
 もちろん選んだのは、さっさと逃げるんだヨーーーーッッ!! その見事な逃げっぷりに、襲ってくる暴漢からすら、いきなり逃げるとは情けないやつと褒められるw
 運が良いことに、警察官がその辺を巡回していたらしく、怪しい男2人を見つけると、警笛を鳴らしてPたちにそこで何をしてるんだと怒鳴った。目出し帽の暴漢は忌々しげに舌打ちをし、「おい、お前! 満月の夜といえども、気をつけたほうがいいぜ?」と使い古された悪役のテンプレート文を言い残して、逃げていった。警察官はそれを追いかけてゆく。
 一方のPは腰を抜かしていた。
 道にへたり込むと、突然の理不尽に、俺が何をしたっていうんだ!?とこちらも被害者のテンプレート文っぽく憤る。あの男は俺を狙っていたのか…?と訝しるPは、誰かが自分を見ていることに気がついた。
 反射的に見やった先には一人の人間がいた。気づかれると、それはすぐさま姿を消した。

 P(あ、あれは……)

 見間違えるはずもない。
 あれは間違いなく、貴音だった。
 Pは貴音の後を追った。彼女の姿を見失わないように、慎重に……
 追跡中、どうして貴音がいたのか、あの男は何者だったのか、と答えの出ないことを考えていたPは、やがて、ざわついた広い空間へたどり着いた。以前、大富ともめた例のパーティー会場だった。
 そこには貴音の姿もあった。
 微笑をほころばせる貴音の隣にいたのは――

 貴音「……ふふふっ。実に、大富殿らしいですね」

 その光景が、ショックだったのだろう。
 なぜ貴音が約束を破って大富と会っているのか、大富と何を話しているのかすら確かめもせずに、Pはこれ以上ここにいる意味はないと、パーティー会場を出てしまった。
 プレイヤーである私もこれにはショックだっただけにPの気持ちはよくわかる。だが、あっさりと引き下がってしまうのもどうだろうか。いや、さっきの暴漢の件もある。今の状況では冷静な判断もできないであろうから、引き下がって正解だったのかもしれない。
 暗い車道脇にたたずむPの脳裏を、悪い思考がいくつもよぎってゆく。 
 そうしている間にパーティーが終わったのか、Pの視線の先に貴音が現れた。
 声をかけづらいと逡巡するPは、物陰に隠れて携帯を取り出し、貴音に電話をかけた。携帯に出た貴音の声はいつになく沈みがちで、声の張りもなかった。
 今どこにいるんだ?と尋ねると、貴音は家におりますと、やはり沈んだ声で答えた。ウソをつくということは、今の自分の状況に後ろめたいものを感じているということだろう。
 Pがいきなり沈黙したことに不安を覚えたのだろう。少し慌てた様子の貴音の声がPの携帯から聞こえる。やはり貴音はエンペラーレコードへ行きたいのだろうかとPが心中つぶやくと、それに異議を唱えるものがポケットの中でチャリッ…☆と音を立てた。
 それは――
 あの日、貸してもらった貴音の石だった。 
 長い沈黙に耐えかねた貴音は、何も用事がないのであれば電話を切らせていただいてもよいでしょうかとPに訊ねる。「私は、今夜は、電話をしていたくないのです。1人でいるのが、ふさわしい気分といいますか……」
 SPの貴音は、悲しいことやつらいことがあると月をよく見上げていた。
 携帯の向こうの貴音も、Pの突然の電話とウソをつく苦味で心を動揺させながら、鏡のように曇りなく夜空に輝くあの月を見上げているのだろうか。
 決心したPは、ついさっきまでの疑いや不安を押さえつけて、しっかりした口調で貴音に告げる。「……貴音。電話を切るのはいいけど、1つだけ、最後に言わせてくれないか?」
 プレイヤーの私も、Pが何を言うのかと、固唾を飲む。
 
 P「信じているから。ただ、それだけは、伝えておきたいんだ」

 Pは語りかける。今は言えないことがあるかもしれないけど、貴音のことを信じている。それだけは覚えておいてほしい。それを聞いた貴音が問い返す。あなた様には、私にいえないことは何もないのですか?
 もちろん、あるさ。こうして貴音の後をつけてみたり、偶然を装って貴音に電話をして、少し卑怯な言葉を吐いてみたり。
 貴音の思わぬ問い返しにPはあわてふためく。詮なきことを申しましたと貴音は詫びると、本日はこれにてと電話を切ろうとする。慌ててそれを止めると、何か?と聞かれ、しどろもどろになりながらPは言った。
 「今夜も、いい月だなって思って。だから、月見でもして、元気を出してくれよ」
 貴音の姿は見えないが、Pの言葉にちらりと視線をあげて月を見た貴音の姿が浮かんだ。
 俺も一緒に月を見上げているから。遠いどこかで貴音と一緒に……。
 気づかいに感謝を述べると、貴音は携帯を切った。
 Pの視線の少し先には、人気のない歩道に立つ、貴音の姿。
 昼間、あれだけ凛としている姿からは想像もつかないほどにその後ろ姿は儚く、弱々しく、まるで幼い少女のようだった。
 夜の静寂の中、Pの耳に聞こえるのは、か細くすすり泣く少女の心の叫びだった。
 
━貴音からのメール「SUBJECT:心の在り様。」━
 心の在り様を見極めるのは、何故こんなにも難しいものなのか。己の心のはずのなのに、全てがおぼろげで、見通すことができないのです、と問う貴音。唐突にこのようなことを聞いてきたのは、急に心の内から言葉があふれてしまったかららしい。
 貴音の問いを満たしてあげられるような答えを私は持っていない。
 思うのは、先ほどの携帯での貴音との会話中にずっと見ていたあの月と、人の心はよく似ているのかもしれないということ。己の目に見えているのに、手を伸ばしても届かない。
 自分の月でさえそうなのだから、人の月を見極めるのは本当に難しいのだな。

━安宅純「SUBJECT:安宅です、失礼します!」━
 取材お疲れ様でした。こちらもまたご縁があればよろしくお願いします。
 ……ただ、できればもう少しメールをくれるタイミングを読んでほしかったデス。

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