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2010.12.07 (Tue)

【ノベマス】ちょっぴり気難しい、あたたかな距離感

 ちょっと前にあずいおのAAを作成した折、NPさんからあずいおつながりでこちらのノベマスを紹介していただきました。

彼女の冬の色
[百舌P/ノベマス/あずさ・伊織]


◎NPさんの紹介記事:ニコニコ動画もそろそろ『決定版』が欲しいところです。(NP氏の本棚)

 このノベルの魅力をあえて一行で言うなら、
“もどかしさとあたたかさが行ったり来たりする、ふたりの絶妙な距離感”
 これに尽きると思います。

 あずいおと言うことでタイムリーな話題ですが、今日の朝に百舌P(mozukuzus氏)が良質のあずいおノベマスを投稿されています。「彼女の冬の色(sm12588782)」という作品なのですが、非常に美しいノベマスです。

 NPさんからのオススメ、しかもあずいおノベマスとうかがっていたのでめちゃくちゃ期待大、面白いことは間違いないだろうと思っていたのですが、いやぁもう、これはこれはさすがとしか言いようがなかった。
 めっさたまらんですよ。
 動画説明文はひどい紳士病を発病してますが。
 あずいおという私の嗜好ド真ん中であることを差し引いても、こうも的確に好みのツボをついてくるとは……、いやはや恐るべし恐るべし。
 ちなみに、さっきから性懲りもなくあずいおあずいおと申しておりますが、百合ではなくコンビとしてのあずいおです。ピンク色した私の脳みそはそういうフィルターをついついかけたくなってしまうのですが、これを百合と称するのはいささか不遜、違うだろうと。私の残り少ない良識がそう囁くのです。
 余談はさておきまして、
 
 070彼女の冬の色01

 まずは開幕しょっぱなのこのワンシーン。
 白状すると、ここでいきなり心をぐっとつかまれ、背負い投げで一本されてしまいました。
 たった開始20秒での出来事です。
 と同時に、最後まで視聴することが決定した瞬間でもありました。
 この場面では主人公のあずささんの目を通していおりんの姿が描写されているのですが、その描写の仕方というか語り口が、まるであずささんがいおりんに向ける眼差しをそのまま文章化したかのようで、とてもあたたかく感じました。
 あずささんらしい文章のぬくもり。
 それがもう私にはたまらない。
 後に続くあずささんがいおりんの視線に合わせて少し身をかがめるシーンや、ふてくされるいおりんの後を追いかけて距離を縮めようとしてみたりするシーンもすごくイイ!
 
 070彼女の冬の色02

 雪を踏みしめる効果音と笹川美和さんのボーカル。
 それらを聞きながら読む[1:26]からの追いかけっこのシーンは、すごく味わいがあります。

  きゅっきゅっきゅっ

  11歩。
  それが私と伊織ちゃんの間に横たわる距離。
  窮屈な足跡に合わせて一歩一歩歩くけど、
 追いつけない。


 嗚呼、しみじみ好きだなぁ、ここ。
 ノベルを最後まで読んだ後、もう一回ここを読み直すともうねたまらんの。
 おそらくあずささんといおりんはユニットを組んでいるのでしょう。
 だけど、以心伝心の仲かというとどうやらそうでもない。
 もしかしたらユニットを組んでまだ日が浅いのかもしれません。
 相手を理解しようと努める者と、それを突っぱねてしまう者。
 狭い歩幅でさっさと先を歩いていってしまういおりんと、歩幅を合わせようとしながらそれを追いかけるあずささんとの間には、ほんの少しギクシャクしたもどかしさが見え隠れしていて、実際の距離よりも遠くに感じてしまいます。
 ふたりの距離の原因は何なのか?
 それを解き明かすには、あずささんといおりんの関係だけでなく、あずささんとPの関係、いおりんとPの関係にも着目する必要があるみたいで、ふたりの間に存在する縮まりそうで縮まらない距離についてピヨちゃん的な妄想も含めて様々考えることができます。(あずさんといおりんの関係がメインですが、あずささんとPの描写もつい頬がゆるんでしまいますw)
 兎にも角にも。
 あずささんといおりんとの間に横たわる微妙な距離感が絶妙でして。
 これがね、ものすっっっっっっごくいいのですよ!!

 このほかにも心がくすぐられ、あたたかくなるシーンがあります。
 たとえば、途中とある演出上の理由でBGMが小さくなって終いには無音になってしまうシーンですとか、あずささんがいおりんの鼻をつまむシーンですとか。
 でも、それを全部説明しちゃうのは、やっぱり無粋きわまりない。
 ていうか言葉にしちゃうとですね、せっかくポカポカしてる心のあたたかさが炭酸の泡みたいに抜けていってしまう気がしまして、なんかもったいないのでヤなんですよ。にょほほほ。 
 はじめは11歩分あったあずささんといおりんの距離。
 ノベルの最後までに何歩の距離まで縮まったのか、ぜひ読んでみてください。
 
 

 ところでところで。
 このノベマス以外にも百舌Pの作品には「彼女の~」とタイトルがついているノベマスが3作品あります。
 四季に対応して、「彼女の夏の城」→「彼女の冬の色」→「彼女の秋の芋」→「彼女の冬の霜」の順でアップされておりまして(“城”と“色”、“芋”と“霜”で韻を踏んでますね。“色”と“芋”も音が似ています)、その内容はいずれも四季の空気の特徴をうまく盛り込んだ作品になっています。
 夏のノベルに登場するのは、りっちゃんと美希。
 

 冬のノベルに登場するのは、あずささんといおりん。
 

 秋のノベルに登場するのは、真とやよい。
 

 冬のノベルに登場するのは、雪歩と千早。
 

 夏の暑さは肌を焦がすけれど、空は突き抜けるくらい青くて空気は爽快で。
 冬の寒さは体を冷やすけれど、白い雪はほのかにあたたかくて、きれいで。
 秋のモラトリアムは甘くて心地良いけれど、少しだけ寂しさも含んでいて。
 春の訪れは新たな始まりに胸膨らむけれど、変わることへの不安もあって。

 この彼女の四季シリーズは、セリフウィンドウも登場人物のシルエットもない、ほとんど純粋なノベル形式をとっています。
 ノベマスでは珍しいマイナーな形式ですが、形式選択はこれで正解だと、私は思います。
 というのも、アイドルたちの立ち絵グラもシルエットも登場しませんが、読み進めて行くうちに、文章の向こうにアイドルたちの姿が鮮やかに見えてくるからです。もし立ち絵があったら逆に野暮ったくなってしまうでしょう。
 文章と一緒に楽しむBGMもノベルの雰囲気にマッチした選曲がされています。
 百聞一見に如かず。
 まずはティンときた季節からアイドルたちと一緒に四季を感じてみてはいかがでしょうか?

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タグ : ニコマス Novelsm@ster あずさ 伊織

07:00  |  架空戦記/ノベマス  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●当方の記事紹介ありがとうございます。

先日のコメント&記事を紹介してくださってありがとうございます。百舌P、いいですよね。白状すると、四季シリーズのタイトルが韻を踏んでいたことに、遅まきながら記事を読んで初めて気づきました。

百舌Pはアイドルの立ち絵を一切用いずに、文章と音楽、そして最小限の静止画像だけで勝負するという異例の作風を持っています。そして、むらたまさんのおっしゃる通り、アイドル達の生き生きとした表情が自由な想像によって補完されるところに彼の強みがあるのではと考えています。どの作品も、鮮やかな情景が目に浮かぶようです。

私も大絶賛している百舌Pですが、同時にその繊細な世界観を言葉で表現するのは非常に難しく感じます。彼の作品から受けた感動を、なかなか上手く表現できないもどかしさにはいつも悩まされますね。そこがまた「イイ!」のですが。
NP |  2010年12月09日(木) 22:45 |  URL |  【コメント編集】

 おはようございます。コメントありがとうございます。
 こちらこそ素敵なノベマスを紹介していただきありがとうございました。
 最初は紹介していただいた「彼女の冬の色」だけ視聴するつもりだったのですが、百舌Pのノベルの雰囲気がたまらなくて、続けて同シリーズの作品を一気読みしてしまいました。本当にいいノベマス作品ですね。
 シリーズタイトルの韻については、実は私もこの記事を書くまで全然気づかず、記事にタイトルを書き写している際中に「あれ?これってもしかして韻踏んでるんじゃ…?」となった次第でw

>百舌Pはアイドルの立ち絵を一切用いずに、文章と音楽、そして最小限の静止画像だけで勝負するという異例の作風を持っています。
 PVや架空戦記に負けず劣らず技術革新が進んでいるノベマスの分野において、百舌Pのような作風で勝負するのはかなりの思い切りが必要なんじゃないかと、見る専ながらそう思います。
 そして、思い切りが必要な希少な作風なだけに、いろいろなノベマスを見てきた身としては、逆に新鮮な印象も受けました。

>アイドル達の生き生きとした表情が自由な想像によって補完されるところに彼の強みがあるのではと考えています。
 なるほど、NPさんのご指摘の通りだと思います。
 もし、この四季シリーズに立ち絵が搭載されたら野暮ったくなりそうと感じる理由もそこにあるのかもしれません。
 百舌Pの文章から想起されるアイドルたちの表情は、手描きの一枚絵ならまだしも、テンプレートな既存の立ち絵グラでは到底表現しきれないものが多々あり、それらをムリヤリにテンプレートに押し込めようとすると、せっかくの文章の魅力とそこから生まれる想像力が削がれてしまう気がします。

>同時にその繊細な世界観を言葉で表現するのは非常に難しく感じます。彼の作品から受けた感動を、なかなか上手く表現できないもどかしさにはいつも悩まされますね。
 本当ーに難しいですよね。今回それを痛感させられました。
 伝達の難しさゆえに、百舌Pのノベマスを見て自分はこのように感じたという体験談に終始するしかありませんでした。私の拙い言葉じゃ表現しきれないから四の五の言わず見てくれと何度書きたくなったことやらw

>そこがまた「イイ!」のですが。
 まったくもって同意です。
 言葉に表現しきれないものがある作品ってすごく魅力的ですよね。自分という器には収まりきれないものがあるといいますか。
 こういうのを魅了されるっていうんでしょうか。
むらたま |  2010年12月10日(金) 08:30 |  URL |  【コメント編集】

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